思わず会話に花が咲いてしまった時、沙希が斗真の袖を小さく引っ張った。
その時、初めて芯は沙希に気付いた。

「え...」
芯が驚いて声をもらす。
「ああ、」
斗真が沙希を紹介しようとした時
「...沙希ちゃん??」
芯の方が先に口を開いていた。

「え?? 知り合い??」

斗真は芯と沙希の顔を交互に見る。

芯は沙希を見て固まっていて、沙希は後ろで斗真の袖を掴みながら下を向いている。

なんなんだ??