もう一度奏でて

~裕也side~


中2の春


俺には彼女がいた



名前は裕美



付き合って3ヶ月くらいだった


一緒に帰ったりキスしたり…



恋人としてそれなりのことはしてきた



それに学年全体に知られてるカップルだった



それから少しして、裕美と帰ったりすることが少なくなった



そんなある日ノートを忘れて教室に取りに帰った



そしたら



「ねぇ裕美~いつまで付き合ってるの?」



「そうなんだよね~顔とかルックスはなかなかなのにヤッてもくれないし~」



「え~そんなのつまんなくない?」


「そうそう!しかも飽きてきたんだよね~。無口だしなに思ってるのかわからないんだよね~」



無口なのは少しは認める



飽きてきたって、言葉がわからなかった



最近は帰ろうって言ってもごめんって言われて距離を作ろうとしていったのは裕美のほうだった



結局その日はノートを取らずに学校を出た



次の日



「裕美ちょっといい?」


「うん!いいよ」



昼休みに空き教室に行き


「裕美…別れよう」


「え…」


裕美は驚いていた



「なんで?なんで…やだよ」



「もう嘘つかなくていいから」



裕美はなんで知ってるの?って顔をしている


「昨日の聞いていたわけ?ま、いいわ。別れましょ」


別れたことに裕美が激怒して、俺に泣かされたとか殴られたとか噂が立ったが、あまりにも信用できないようでそれはすぐに消えた



すごい些細なことだけど女の何かに怯えてるんだ