私は彼のことを名前で呼ぶようになったことと


名前を褒めてもらったことを報告した。


すると返ってきた言葉がそれだった。




「まあ確かに浅野くん、りくちゃんの名前はずっと褒めてたよ。でも私だって可愛いと思ってたもん。浅野くんのが先みたいな言い方して欲しくなかったな」




実織は口を膨らませてからお弁当の卵焼きを頬張った。


女の子にヤキモチ妬かれるのも悪くないな。