祐樹に英語を説明している時美紀が戻ってきた。
「あ、美紀おかえり」
「ただいま~♪何々?藤井君英語教えてもらってんの?」
「そのために藤本の家に来たようなもんだよ」
「あたしが英語得意だったら教えれたのになぁー」
「仲村には無理だろ笑」
「藤井君ひどい!」
二人が笑いあう。
私はその姿を笑顔で見守った。
それから私たちは無駄なおしゃべりをしながら時間をつぶした。
勉強会なんて最初の15分だけだったかもしれない。
お母さんの焼いてくれたマドレーヌを三人で食べながら話をしていると
花火大会の話になった。
「そういや明日だよな。花火大会」
「そ、そうだね!!」
美紀が急に慌て始めた。
「危ないな。紅茶こぼしそうになってたぞ」
「ごめんごめん!あはははっ」

