「めっちゃ悩んでたのに…なんだぁそっかぁ…。茉莉亜がキヨちんを…そっかそっかぁ」
「美紀は早走りすぎだよ」
「ごめんごめん。でも思えばそうだよね!茉莉亜最近先生のこと意識してる感じする」
「ならどうして私が祐樹をなんて…」
「勘かな!」
「勘って…」
私は美紀の言葉に呆れた。
「それでね…あたし花火大会で藤井君に告白してみようかなって思ってるの」
「いいじゃん!協力するよ?」
「本当!?ありがとう大好き!」
美紀の早走りはびっくりしたけど、
とにかく恋は応援したい。
だから、できるだけの協力はしようと思った。
「キヨちんにも協力頼のんどこっと♪あ、ってことは茉莉亜もキヨちんと二人きりになれるかもってことだよね?」
美紀はにやにやと笑いながら言ってきた。
「わ、私は告白するつもりないから!」
「ちぇ」
…二人きりになれることも
嬉しい気持ちの方が多いけど、ちゃんと話せるのかなって不安もある。
だって緊張するじゃん。
二人きりなんて…。