部屋の中に残された私とキヨ先生。


先生は散らばった写真を全て拾って自分のポケットにしまった。



「こんなの自分の部屋のゴミ箱にも捨てておきたくないっしょ?」


「…せんせ…」


私がか細い声で先生を呼ぶ。


「ごめんな。もうちょっと早く助けてやれればよかったよな」

先生は優しく私の頭を撫でる。
温かくて大きな先生の手は、私の心を何よりも癒す薬だった。















私が落ち着き、先生と一緒に一階におりた時
お母さんが心配そうな顔で話しかけてきた。


「あの清川先生…」


「騒がしくてすんません。一応解決したと思います」


「いいんです。本当に…ありがとうございました先生。…茉莉亜、ごめんね?私が助けてあげられればよかったんだけど…」



え…?
もしかしてお母さん…。



「茉莉亜の様子がおかしいのにどうしても聞くに聞けなくて…。だから思い切って担任の先生ならなんとかしてくれるんじゃないかって相談してみたの。そしたら───」


「俺が心当たりあるんでなんとかします。ってな!言ったんだよ」


「茉莉亜…?お願いだから家族皆に話せなくても私には話してほしい。痴漢のことも、自分一人で抱え込んじゃったんでしょう?」



私は驚いて先生の方を見る。

先生はウインクで私に合図した。