「ふぅーん?」 キヨ先生はまじまじと木下君を見る。 「なんですか?」 木下君は急に嫌そうな顔になった。 「べっつに♪まりあちゃんお幸せにね!」 キヨ先生は軽くそう言うとその場から去っていった。 先生の背中を見つめ続け、 私は少し弱気な自分に負けそうになった。 『先生…気づいて』 すぐに弱気な自分を振り払い木下君の方を向く。 「なんだアイツ…。まぁいいや。茉莉亜やっと俺と付き合うって認めてくれたんだね」 「…うん!」 「大好きだよ」 「私も」