「ほら、部屋に戻りましょ」
お母さんに肩をかしてもらい私は自分の部屋に戻った。
お母さんが出て行ったあと、
渡された封筒をゆっくりと開ける。
中に入っていたのは
私のスマフォに送られてきたあの忌まわしい写真だった。
そしてもう一枚は私が特に絡んでいる人たちの写真。
美紀、祐樹、キヨ先生…。
それぞれ皆×という印がつけてあった。
──────誰にも言えない。
瞬間的にそう思った私は
すぐにそれらの写真をぐしゃぐしゃにしてゴミ箱に捨てる。
息遣いが荒くなり、胸が苦しくなった。
私は一人でこの秘密を抱え込まなければいけない。
もしも誰かに話せば
…私の大事な友達に、先生に危害が及ぶかもしれないから。

