時間になり、 係の人が私を教会まで案内してくれた。 隣には少し鼻声のお父さん。 「…茉莉亜、綺麗だ」 「ありがとう。お父さん」 「娘を嫁に出すって、本当に寂しいものだな」 「あははっ。何言ってんの?たまに家行くし、寂しくなんかないでしょ?」 「…それもそうだな!」 お父さんと私は微笑みあった。 「時間です。入場してください」 係の人が協会の扉を開ける。 そして、 私はバージンロードを歩きだした。