でも、そんな私を支えてくれたのが


親友の美紀と

私のことを想い続けてくれていた祐樹だった。




「あ、そうだ。挙式どこで開く?」


「…んー。"祐樹"はどこがいい?」


「いやー!俺が今茉莉亜に聞いたんだけど?笑」





先生がいなくなってから
見た目も気にしなくなって、
どんどん私はいじめられる対象にもなった私。



それは高校を卒業してからも同じだった。


でも、いつもいつも祐樹は私をかばってくれた。




高校時代は毎日私を送り迎えもしてくれて…


誰かに何かをされそうになった時も、すぐに止めに来てくれた。



社会人になってからも
私と仕事場がたまたま同じで

いつもまわりの人から守ってくれた。





そして、私が23歳になった時。


祐樹は結婚を前提に私に告白をしてきた。




…初めて先生と出会った時、先生も23歳だった。


そう簡単に、先生の想いを消すことはできなくて

祐樹にひどい態度ばかりとってしまった。




でも祐樹はこう言ってくれた。


『俺は藤本の二番目でもいい。ただ、そばにいて支えてやりたいんだ』