私は最後まで恭平さんを見送った。


外に出て、飛行機が見えなくなるまで見つめていた。



















家に戻ってから、
私はずっと恭平さんからの連絡を待ち続けた。


そんなにすぐくるはずないのに。


「茉莉亜、お前が幸せそうでよかったよ」


「本当ありがとうねお父さん!」


「さっきからそわそわしてるわね。まだ飛行機の中だろうから連絡こないと思うわよ?笑」


「いいのっ!!」


「いいよなー。俺この前彼女と別れたわ」


「ええ!?お兄ちゃんそれ本当!?今度家に連れて来てくれるって花火大会の時言ってなかったっけ!?」





私は幸せだった。


家族に私たちのことを認めてもらえたこと。

恭平さんとの愛をもう一度再確認できたこと。




何よりも、私と恭平さんを繋ぐこのピアス。


…明日耳に穴開けようかな。