「せ、先生!!離してください!誰か見てるかもしれないんですよ!?」


「嫌だ」


「嫌だ…って先生!!」


「離さない」




先生はさっきよりも強い力で私を抱きしめる。


「先生苦しいですっ」


「俺だけ感じてればいいんだよ」


「先生…!!」


「ごめん。ただの嫉妬だ」



抱きしめる力が弱くなって、私は思わず先生の顔を見た。



「もう、抑えらんねぇや」


「…んっ」



先生と私の唇が重なる。

最初は優しい宝物に触れるようなキス。



「先生…」


「誰かが見てるかもしれねぇ…。でも、それが俺の心臓をこんなにもドキドキさせてる薬なのかも…な」


先生はふっと笑うと
今度は熱くて深いキスをしてきた。



「んっ…はぁ」


「まだまだ足りない。お前が足りないんだよ」




甘くてチョコみたいにとろけるキス。

私たちはお互いを確認しあうように
何度も何度も繰り返した───。