「ぷっ…!!なんだよそれ!キヨくんって…!!」


「だ、だって!!キヨ先生でしょう?それに、名前ではまだ恥ずかしくて呼べません…」


「じゃあまだ先生でいいよ笑。でもいつかは呼ぶことになるんだからな?」


「…先生こそ私のことずっとちゃんづけですよね」


「嫌なの?」


「嫌じゃ…ないですけど!」


「茉莉亜って呼んでほしいってことか」


「…っ」



私の胸はドキンと跳ね上がった。

先生の顔はまだ私の顔の近くにある。




「呼んであげないよ」


「呼んでくれないんですか…?」


「うん。まりあちゃんが俺のこと名前で呼ぶようになったらね♪」


「意地悪です…」


「お互い様ってことでいーじゃん!」


先生はそう言うと「トイレ行ってくる」と部屋を出ていった。









私と先生はとても健全なお付き合いをしている。

顔が近くて恥ずかしい。
そんなこと何度も何度もあったけど…。



先生は決してキスをしてこない。
ましてやそれ以上のことも。



私からもそんなことできないし。