「長いですよね…。夏休み明けまで…。それに私美紀に聞きたいんです!祐樹とどうなったのか!」
先生は考え込んだ後、口を開いた。
「…もしかしたら上手くいかなかったんじゃねぇかな」
私の胸にずしっとその言葉がのしかかった。
もしも美紀が祐樹と付き合い始めたのなら、すぐに私に報告してくれるはず。
そう思っていたのにいつまでたっても連絡がこなくて…。
だから私から美紀に連絡した。
でも電話に出てくれないし、メールもかえってこないしで、私の頭の中には悪い結果ばかりが浮かんでいた。
先生は私が口に出しにくいことを
ずばっと言ってくれて、だけどそれが苦しかった。
まだ心のどこかで美紀の恋は成功したんだって思いたい自分がいるから。

