「仲村がねぇ」
「はい…」
「お前らいつもいちゃいちゃしてたじゃん」
「いちゃいちゃ…なのかは分かりませんけど」
「まぁ俺との方がいちゃいちゃしてるけどなー?」
先生はニヒヒと笑い
机の下の長い足で私の足をつついてくる。
それが嬉しくて私はほんの少し顔が緩んだ。
「お、やっと少し笑ったじゃん」
「えっ!私…今日全然笑ってませんでしたか!?」
「んー。今日だけじゃなくて一緒にいる時もたまーに寂しそうにしてたなって感じ」
「…ごめんなさい」
「まぁ仲村とのことがあったならしょうがないしな」
「…ごめんなさい」
「あーもう!!謝るの禁止」
「うっ…善処します…」
「で?いつ頃から連絡途絶えてんの」
「えっと、花火大会の時以来ですかね」
「そうだなぁ。夏休み明けに学校で理由を直接聞くのもいいけど、あと2週間もあるしなぁ」
…真剣に考えてくれてる。
やっぱり先生に相談して良かった。
話を聞いてもらえるだけでも気持ちが楽になったし。

