「こんなこと…あるんですね笑。私漫画やアニメの中だけだと思ってました」 「…現実だよ」 「はい…先生」 先生は私の頭を撫でながらこう言った。 「また会えたねまりあちゃん」 「…うん、おにいちゃん」 私は、私だけの幸せにうぬぼれてた。 先生と両想い。 先生との過去。 全てがふわふわしたわたがしのようで 甘く浮かんでいたから気づいていなかった。 ───『茉莉亜なんて大嫌い』─── 大好きで、大切で、大事な私の友達。 夜空に花火が咲いた日から 私達との溝はどんどん大きくなっていった───。