「あ、そうそう!新曲、CD買ったよー!すごくいい曲だね!」 雪美ちゃんがそっとカバンからCDを取り出す。 「特に1曲目!このテンポのバラードってちょっと重くなりがちだけどさすが亮介くんだよね、全然重くないの!」 「、、、、ありがと。」 ちょっと恥ずかしくなってギターのチューニングを合わせるフリをした。 俺はちょっと人気の出てきたバンドのギター兼ボーカルをしている。 CDも出していて職業はいわゆる'歌手'ってやつだった。