「そうだねー、
私、売店が閉まる前に紅茶買って来るね」
もっともらしい理由をつけて
財布とケータイ、小説を
パッと手に取り、部屋を後にした。
「遥花ちゃん・・・」
扉を閉める前に冬紀が私の名前を呼んでいた
部屋を出た後、
とりあえず売店に行ってみる。
もう21時を過ぎているが
うちの学校の生徒が目に付く。
お土産ものばっかりだな。
ジュースとか、お菓子とか無いのか
「あ、あったあった」
ミルクティーのペットボトルを買い
売店の隣にある上質なソファーに腰掛ける。
スイートルームの隣でもよかったけど
ここでも別にいいな。
消灯時間の22時までここにいるか