「やっぱ、いい部屋だよなー!」

「ホテルの癖に部屋が一個じゃないとかすげーな」

スイートルームだから
大きなリビングと大きな寝室と
大きなお風呂とトイレが二つ、
そして、ベランダにはジャグジー
・・・一部屋にトイレが二つもある不思議

「まぁもともとスイートって
2人用だからな
そこに6人は結構無理やりなんだぜ?」

・・・ちょっと待てコラ
、ってことはベッドは二つか?
ダブルベッドだとしても
、二人ずつの、ソファーに二人
ってことか。

じゃあ、ソファーがいいです。

「なにそれー!」

とうとう可奈子ちゃんが怒りだした
まぁ、あたりまえですよね


「私はベッドがいい!」

・・・おこってないんかーい
そりゃスイートのベッドだもの、
上質でしょうよ
こういうところ、ほんと天然だわ

「じゃあ、僕と一緒に寝ようか」

可奈子ちゃんの肩に馴れ馴れしく手を置く

「えー、私は遥花ちゃんと一緒に寝るのー」

そこはまともだったか。
でも私はソファーでひとりで寝たいよ。

「ねー、いいでしょ。遥花ちゃん」

「いいy・・・」
「それはおもしろくないなー」

夏成が気に食わなかったらしく、
私の言葉をさえぎった。
そうですかそんなに
可奈子ちゃんと寝たいのですか。