修学旅行の夕食は、バイキングで
班ごとに分かれて座り
好きなだけ料理を運ぶ
沖縄料理が多く並ぶが
これといってお腹がすいてるわけでもなく
適当に料理をよそって席に着いた。
みんなは選んでいるのか
席にいるのは私だけだ。

「遥花ちゃんは
相変わらずぜんぜん食べないね」

私の食生活を知っている
冬紀は隣に座り、
そんなんだから細いんだよ
とぶつくさ言ってる。

「冬紀も食べないくせに」

そう言い返すと、
そうなんだけどねーといいながら料理を食べ始める

「お二人さんは仲がよろしいようで」

夏成がニコニコしながら私の向かいの席に着いた
とりあえず私は苦笑いでごまかす

「君たちってさぁ・・・」

夏成がまじめな顔になって話しかけてきた途中で

「みんなはえーなー!」

声の大きい秋一と一緒に春雄、
可奈子ちゃんもみんな帰ってきた

「沖縄料理ってうめーな!まじうめー!」

・・・ちょっと黙ってもらっていいですか
。周りもガヤガヤしていますが
大量料理を運んできた秋一は
テンションが高くてうるさい。

「遥花ちゃん、それだけなの?」

可奈子ちゃんが心配そうに聞いてくれた。
なんていうかその一言で
皆こっちに視線がきまして

ぞくっとしました。


「う、ううん、もうだいぶ食べ終えた後なんダヨ」

「へぇー食べるの早いんだね」

「昔から早いんダヨ」

・・・こんな話もうやだ。私に注目がある時点でやだ。
なんかしゃべり方もぎこちなくなるし

「な、なんかとってこよっかなー」


あまりにも嫌なので
その場を離れることにしました。