「おきなわー」
「やっぱあっついねー!」
可奈子ちゃんと秋一が騒いでる
にしても暑い。なんだこの気温差は。
「ねぇ、さっき秋一となに話してたの?」
夏成がまじめな顔でそう問いかけてきた。
なぜそんなこと聞くのかちょっとびっくりしたが
「特に大したこと話していませんが」
「ふーん」
興味ないなら最初から聞かない!
びっくりしただけ損じゃないか
「バスに乗れー、観光するぞー」
初日はバスで観光するそうだ。
隣は春雄だから、静かだ。
無言のままバスは進み出した。
「ってか、あいつマジなんなの」
ぼそぼそと後ろの方で聞こえる
目立ちすぎたなぁ・・・
こんなに注目を浴びるなんて
ただ物語を読むように、入り込むように・・・
って思ってただけなんだけどな
思いのほか、私は目立っていたらしい。
ちょっと控えるかな。