次の日

「おはよう!」

学校に着くといつもより
テンションの高い可奈子ちゃんがいた。

「おはよう」

と返事をする。
ここは校庭で、教室はいる暇なく出発するようだ。
それよりも眠い。今すぐにでも寝たい

昨日買ったライトノベルがどうしても気になって
冒頭だけと思って開いたのが間違いだった。
そこから読み続けて、一冊まるまる読んでしまったため
三時間も寝ていない。
少し眠ったせいか、
よけいに眠たくなってしまっている。


「ふああぁ」

大きなあくびが次々とでてくる

飛行機の中は爆睡だな。



「じゃあ、1組はー・・・」


全生徒は集まり、長い出発式も済み
やっと、空港までのバスへ乗り込む




「あー、寝れるー」

座席に腰掛け、隣の席は夏成で
あ、こいつはいいやって事で
眠ることにした。


「どうしたの?眠そうだねー」

「眠い。寝る」

前の一言を聞いて、私を寝かせないように
話しかけてくる夏成
私も気を使わず、投げやりに答えた

「ずいぶんと俺に親しみを
持ってくれてるみたいだね」

そういわれればそう見えるかもしれない
親しみというより、雑なだけだが。



「寝たらキスするよ」


キスだって
二人きりだったら
そこに恋愛感情はないが
キスすれば?っていってたかもしれない

高速道路の絶妙な揺れにまぶたが鉛のように重い。
もういいや。
返事なんてせず、寝てしまおう。




おやすみ。