腕時計を見れば、17時前で
明日の準備したいのに。
早く帰りたいのに。

後、何を買ってないんだっけ?
飴と小説かな
自由行動も全部制服だし
部屋着もジャージでいいでしょ

小説は何にしようかな。
ライトノベルでいいかな
二、三冊は買っておこう

そう思ったらすぐ行動で
水着売場の近くにあった本屋に行き、
ライトノベルを探す。
どうせなら、連載ものにしよう
そして、今の状況に似合ったものを・・・

【王子様が5人?!】

いいのを見つけた。
タイトルも安直で、学園もので
人気があって、逆ハーレムもの

中身は読んでないけど、
絶対におもしろいね
こういうの大好きなんだ
今の状況を見ているようで

四巻にもわたる長い物語だが
この修学旅行にはもってこいだろう


「あ、いたいた!
もー遥花ちゃんどこ行ってたの?
急にいなくなっちゃうんだから」

冬紀が心配して、本屋のレジまでやってきた

「本、買ってた」

「みりゃわかるよ!
可奈子ちゃんはもうレジ向かったよ」

「わかった、すぐ行く」