「美ら海にはいくでしょー
それからー首里城とー」

だんだん話が盛り上がってきた。
私はそれを見ながら、うんうんとうなずいてるだけ

あー、修学旅行かぁ
このメンツじゃ物語的な意味で
楽しくなりそうだな
何かしらイベントがあるのが修学旅行だ

誰かが、主人公に好意を抱いたり
ハプニングがあったりするものだ

それが見れることを思えば
周りからの視線だって
気を張り続けることだって
ニコニコし続けることだって
耐えてみせる

物語は私が進めるんだから

「これでいいんじゃない?」

どうやら自由行動の予定が決まったみたいだ

「楽しみだね」


その予定を見ながら主人公は
うれしそうにつぶやいた。