「えーそんなやだよー」

主人公が男女混合の同室が嫌で
さっきからずっと文句を言ってる

私だって嫌だよ。
何で四六時中
気を張らなきゃいけないんだよ

「いいのか?
オーシャンビューのホテルの最上階だぞ
夜明けには部屋から日の出も見える」

春雄の説得で、心が揺らいでる主人公
負けるんじゃない!それは甘い罠だ
そのとなりの部屋でも同等の景気は見えるさ

「それにスイートだからなぁ
そう簡単には味わえない贅沢だし」

秋一までも説得に加わった

主人公よ、負けるな

「でも、」

そうだ何か反論しなさい

「・・・」

どうした?

「・・・」

ん?


「そうだよね!
修学旅行だし楽しまなきゃ損だよね」



「・・・はぁ」

今まで存在感を消していたが、
こればかりは大きなため息をついてしまった

「あ、ごめん。嫌だった?」

私のため息に気づいたのか
主人公が気を使って話しかけてくれた。

「ううん。楽しみだね、修学旅行」

「うん!今から楽しみなの!」

満面の笑みで返事をして、
自由行動の予定を決めはじめた