「俺も君のこと好きなんだよね」

告白されて、少し興味がわくと
生徒会室に連れ込む
そして 俺も好き だなんて嘘をついて
飽きると、その言葉は嘘だと突き放す。
別に楽しい訳じゃないが、どうでもいいから
適当にあしらってる。

そんな風にいつもしてきた

今回もどこにでも居そうな女の子から
告白された。
でも、少し気になってた
食堂で可奈子ちゃんと一緒に座ってた女の子
まるで自分はいないかのように話さない。

それだけじゃない。
どうやら、春雄が興味を示しているようだ。
女の子なんて、眼中に無かったアイツが
どうして興味を持ったのかが、気になった。

だから、自分から近寄った。
体育の時間、見渡してもいない。
何度も女の子に呼び戻され、
探すことができない。

なんとか逃れて、
舞台横の階段に行ってみると

いた。

膝を抱えて、何もせず、うつむいて
じーっと一点を見つめている。