生徒会室に着くと
扉を豪快にあけ、私を中に入れると
内側から鍵をかけた
「あ、あの」
「君のこと、ちょっと前から
気になっていたんだよね」
見事に話を遮りあがった
それより、夏成は私を欺こうとしているようだ
「俺もさ、実は好きだったんだ」
そんな嘘くさいこと言われても困る
きっと彼は、もちあげて突き落としたいんだろう
人の気持ちをもてあそびたいんだろう
じゃあ私ももてあそぼう
「うれしい、両想いだったなんて」
とりあえず喜んでみせる
そうすると夏成は私の方に近づき
机に私を押し倒して、顔同士の距離は
20cmほどしかない
間近で見ると肌もきれいだなぁ
そんなことばかり思っていると
「俺もうれしい」
甘い声でそういった
そういう手口で女の子たちを取り巻いていたのか
そのまま顔を近づけて
唇が重なった
その間、片手は器用に
ブラウスのボタンをはずしていく
唇は離れ、夏成はニヤっと笑った
その顔が少しムカついたから
仕返しをしよう