心さん、そろそろ俺にしませんか?




「はぁ……」


玉入れ頑張って、心さんの視野に入れるようにやる気出したのに。西川先輩が現れたらあっという間に消される俺の存在。


なんで、西川先輩には適わねぇんだよ。どうしたらいいんだよ。


「優生」


振り返るとイチがいた。


「陸(リク)達が写真撮ろうって」


陸達とは、たまに昼飯を食う仲の3人組の奴等だ。俺はほとんどイチと行動してるけど、コイツ等と過ごすのも嫌いじゃない。


「おう、今行く」


テントへ行くと、待ちかまえていた陸と良平(リョウヘイ)、仁(ジン)……プラス、女子達がいた。


「おい、イチ。女子がいるって聞いてねぇぞ」


「俺は陸達って言いました~」


やられた。俺が女子をあまり好きじゃないこと知ってるくせに。心さんは別だけど。


「原田くん遅いよ~!早く入って!」


あ、澤本もいる。