心さん、そろそろ俺にしませんか?




「お前ら合宿お疲れ~!今日だけはリフレッシュしろよ?」


俺達1年の肩を組んでそう言ったのは、剣道部の先輩達。ははっ、今日だけなんっすね。


「それにしても、この集まりすげぇな」


「このパーティーのこと知って、夏休み明けから部活に入部する奴も少なくないらしいよ~」


「まっ、すぐに辞めるらしいけどな!このために入部ってナメてんだろって話!」


どこからか仕入れた情報をベラベラと話してくれる部員。へぇ、これもある意味勧誘になるんだな。


「優生~!ココにポテチある!」


そんな話題に耳を貸さずに、お菓子に夢中になる奴もいるけどな。俺はため息をついて、イチのところへ向かった。


「コレ!最近新発売したんだよ~」


「お前、お菓子好きなの?」


「おう!今をときめくお菓子男子~」


へぇ、興味ねぇや。


近くにあった馴染みのあるポッキーを加えながら、イチのお菓子好きっぷりを眺めていた。