心さん、そろそろ俺にしませんか?




俺とイチにほいっと段ボール箱を投げる心さん。受け取ると……意外に重い。心さんって怪力っすか?


「それ体育館に運んでな!じゃあたしはアイツんとこ行くから!」


”アイツ”。そう言った心さんの頬は緩んでいた。あぁ……そうか。西川先輩のところに行くんだ。


「下心で行くんじゃねぇだろ?パーティーの準備さ」


そうだろ?と言って、よいしょっと段ボール箱を3つ持って歩き出すイチ。


そうだってわかってても、あんな顔見せられたら引き止めることも出来ねぇじゃん。


それでも、今話しかけられたし心さんのためにパシられても頑張れるや。そして、慌ててイチの後を追った。


「みんなお疲れさま~!今日は日頃の疲れを吐き出せ~!そして先輩後輩の仲も深めよう!さぁ、乾杯!」


そしてパーティーは始まった。サッカー部にバレー部といろんな部活生が一気にワイワイ言いだした。