心さん、そろそろ俺にしませんか?




「もうこんな時間か。いや~はかどったな!」



「つーかーれーたー」



「こんなに集中できたの久しぶりだよ」



と先輩達の声が聞こえ、ふとケータイで時間を確認する。時間は夕方の6時半過ぎ。図書館にいた人は、来た時より少なくなっていた。



「そろそろ図書館出る?閉館の時間もそろそろだし」



「そうだな。原田達も大丈夫か?」



キャプテンの言葉に返事をする俺達。それから勉強道具をカバンへ入れ、小声でジャンケンをして負けたイチに消しカスをプレゼント。イチは渋々ゴミ箱へ向かった。



「あー、真面目に勉強した後は気持ちがいいなー!んー!」



外に出ると、キャプテンが大きく伸びをする。それに続いてイチも両手を空へ伸ばした。



「ブチ、お前途中寝てたろーが」



そこへ佐原先輩から一言。俺も人のことは言えないので、ここは何も言いません。



「サハ、そうやってブチをいじるのもほどほどにね。ほら、すぐショック受けてんじゃん」



そう言ったのは、キャプテン(ブチ)の彼女であるサワさん。澤本の姉貴で、どこか澤本と似ている雰囲気がある。