心さん、そろそろ俺にしませんか?






「先輩達へ俺からの愛です!」



なんてどや顔で言うイチだけど、先輩達からは大ブーイング。一時昼飯を中断して、イチは佐原先輩達から、プロレス技をかけられるハメになった。



「男子元気ね~」



マコさんが呟く。女子軍+俺はその光景をのんびり見つめていた。



「原田くんも入ってくれば?」



「いや、俺はいいっす」



あそこに加わる罪はないはず。それに、ココにいたほうが心さんといる時間が長くなる。



「よし!あたしも行くか!」



俺の思いを割くように、心さんが立ち上がって言った。え、心さん行くんすか!?



「ほらっ、原田行くぞ!」



でも、心さんに手を引かれたら、行かざるを得ない。俺はすぐに立ち上がり、心さんと男軍団の元へ向かった。



「今日、原田達が来るなんて知らなくて、本当にビビったっての」



男軍団がギャーギャー騒ぐ光景から目を離し、少し前を歩く心さんを見る。マコさんが言わなかったんだろうな、きっと。



「でも、弁当超美味かったよ。お前の料理は最高だな」