そしてなんとか支度が終わり、時計を見る。図書館に着く時間は、時間的にお昼にちょうどいいかな。
「それじゃ~行きますか!」
イチの一声で荷物を持って家を出た。
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「うわー!すご~いっ」
「原田ってこんなに料理できんだな!」
図書館に着き、勉強している先輩達の姿を見つけた。そこにはキャプテンや佐原先輩、そしてなにより西川先輩もいて……ちょっとガッカリした。
そりゃさ、西川先輩がいるかもってことは少しは予想してたよ?でもさ、やっぱり隣同士で座られてると……いい気はしねぇや。今も勉強してたときも!
そんな可愛い嫉妬を抱く俺を他所に、先輩達は美味しそうに弁当を頬張っていた。心さんはというと、俺の手作り弁当をガン見していた。
「原田ー、朝早くから作ってくれたんだな。ありがとうなー」
そして、両手を合わせて何度か拝んでから、パクパク食べてくれていた。そういう姿を見ると、作ってよかったって嬉しくなるや。
「ちょっ、このおにぎり甘いんだけど!?」
「こっちは、おにぎりん中に唐揚げ入ってっぞ!」
このイタズラをした本人はもちろん、アイツしかいない。


