心さん、そろそろ俺にしませんか?




「誕生日?あたしの?」


「はい」


耳に入った言葉を聞くのはアレだったかな?でも、心さんの誕生日を知れたら……プレゼントあげたいし。


「4月12日だ!」


え、4月?今はもう6月中旬だから……


「もう過ぎたんっすか?」


「そうだな。新学期始まってすぐだから、クラスにも馴染めない頃で寂しいんだよなっ」


バツが悪そうに頭をかく心さん。過ぎてたなんてショックだ。


「聞きたいことはそれだけか?」


「あ、はい」


長く引き止めるのも悪いしな。これだけ話せただけで満足だ。


「じゃあ、あたしも聞く。原田はいつだ?」


「え?」


予想外だった。まさか、俺も聞かれるなんて。


「8月……12日です」


「夏休みか。それもそれで残念だな……待てよ?同じ日にちだな!」


あ……