そんな時だった。姉貴からの爆弾発言があったのは。
「もう夕方だし、サハも心もウチでご飯食べて行きなよ~」
はい!?
「俺は別に構わねーけど」
「えっ、満結さんいいんすか!?」
ちょっ、ちょちょちょっと待てよ!佐原先輩と心さんがオッケーの雰囲気をかもし出している中、俺は姉貴を連れてキッチンへ。
「何言ってんだよっ。父ちゃんと母ちゃんがそろそろ帰って……」
「たまには2人で外食しなよってさっきメールしたら、お言葉に甘えるわってハートマーク10コ付きで返事来たよ?」
な、なんじゃそりゃ!
「でも、夕飯作ってねーぞ。どーすんだよ」
「そんなの決まってるじゃん。優生、頼んだ!」
「は!?俺!?」
「いつも作ってるじゃん。優生あたしより料理上手いしさ~頼むよ~!」
両手を合わせて深々と手を合わせる姉貴。
「優生お願い。……なんだかんださ、サハとまだ一緒にいたいの」
……そんなこと言われたら、すっげー断りにくいんだけど。
「そ・れ・に、優生も心といられるし、優生の手料理で心の胃袋を掴むチャンスでもあるのよ!」
胃袋を掴む、ね。


