心さん、そろそろ俺にしませんか?




それから、他愛のない会話をし、あっという間に昼休みが終わる時間になっていた。


「あ~午後の授業だりぃ」


「次何だっけ?」


ブツブツ言いながら席を立つ。俺もコップにある残りの水を飲んで立ち上がった。……が、


「じゃ、優生よろしく~!」


友達Aが俺を見て手を振る。突然のことで何がなんだかわからない。


「あ?何が?」


「とぼけんなよ?皿の片づけ、頼んだ!もちろんみんなの分な」


は!?


「お前等自分で……」


「俺達は奢るとは言ったけど、片づけまでするとは言ってねぇぞ?」


俺だって、人の分まで片づけるなんて一言も言ってねぇし。


「前科のある優生くん。君ならやってくれるよね?」


あぁ、コイツ等はさだちゃんの授業のことをまだ根に持ってんだな。


「……チッ、分かったよ」


「よっし!じゃみんな行こうぜ~」


軽くイジメ?なんて思いながら渋々皿を重ねていく。ったく、イチくらい手伝うかと思ったのに、アイツもスキップして帰りやがった。