心さん、そろそろ俺にしませんか?





肩を組めるなんてもう夢みたいだし緊張するけど、俺汗臭くねぇかな。そんな心配さえ生まれる。



「よし!!白組!絶対勝つぞ!」



「好きな奴にカッコイイ姿見せて惚れさせるぞ!」



「最後のシメ、楽しむぞ!!」



「おう!!!」



心さんと団長が交互に言葉をかける。それからみんなとハイタッチを交わした。もちろん、心さんとも出来たからやる気アップ。



「原田頑張ろうな!あたしも第一走者として突っ走って、みんなにバトン渡すからな!」



そう、このリレーは男女混合。心さんと唯一出られる競技でもあったのだ。



「位置について、用意」



発泡音とともに選抜リレーが開始した。トップに出たのは赤組。とその後ろから心さんが追い上げている。



「こ、心さん……し、白組頑張れ!」



なんだか名前を呼ぶのが恥ずかしくなって、つい白組で呼んでしまった。そして競り合う形で次の走者へバトンは渡った。そして順番は、いつの間にか俺へと渡っていた。



「先輩、お願いします!」



1年からバトンをもらい、前を走る赤組の背中を追いかける。なかなか縮まんねーな、これ。