心さん、そろそろ俺にしませんか?





今更ながらと気づいて、俺は立ち止まって大きなため息をつく。どうすっかな。チア部んとこまで行ってみるか。そう決めて、足を進めようとした。



「原田!」



だけど、背後から心さんの声が聞こえて、進めようとした足も止まる。振り返ると、片手をあげながら俺の元へ歩いてくる心さんの姿があった。



「剣道部何してたんだよー。おせーぞ!」



「す、すいません!ちょっと長引いちゃって……」



「まぁ、場所も時間も言ってなかったし、仕方ねぇよな!」



笑いながらそう言った心さんは、ほらよ、と二つ折の白い紙を俺に渡してきた。



「これ、あたしの連絡先な」



「ありがとうございます。大事にします!」



「大事にするって、それただの紙切れだぞ?」



大事に決まってるじゃないっすか。だって、心さんのメアドだよ?しかも書いてくれたんだよ?大切に保管するの決定だな。



「今日連絡して大丈夫すか?」



「おう!あたしも登録するからよろしくな!」



やった!心さんのケータイに俺の連絡先が入るんだ。登録してくれるんだ。



やべぇ、嬉しい。