心さん、そろそろ俺にしませんか?





あーあ。この冷やかし、本当に好きじゃねぇや。でも、どうしてだろう。この冷やかしももう無くなるんだな思うと、少し寂しい気持ちもする。



今さらだけど、先輩達との時間がすごくすごく、大切だなって思えてきた。



─────☆



「おつかれっした!」



そして、部活終了。先輩達との部活が終わった。まだ学校で会えるけど、今までみたいに部活での関わりが無くなる。



「お前ら泣くなよ!」



「まだ顔出しに来るからよー」



そう言って先輩達はぞろぞろと、監督の部屋へ向かった。毎年恒例、3年生が引退する時に監督の部屋へ行く。先輩達曰く、剣道部として最後の語り、らしい。



そんな先輩達の背中を見送った俺達後輩も、ぞろぞろと武道館を後にしていく。



「優生~」



「また明日」



イチから声をかけられたけど、アイツの要件なんて丸分かり。どーせ心さんのことなんだ。今はイチに構ってる時間さえ惜しいんだよ。



そして、俺は早足で武道館を出たけど……1つ疑問が生まれた。



心さん、あとでアドレス教えるって言ったけど、どこに行けばいいんだ?