そして、キレイになった武道館でシュークリームを頬張る俺達に、監督から今日の部活はこれで終わりの連絡が伝えられた。
「引退試合は全員が進路が決定してからにするか。そうだな……卒業前くらいか?」
「監督~その頃、俺達体鈍ってますよ?」
「とっとと進路決めて、部活に顔出せばいい話だろ」
がははっと笑いながら先輩達と話す監督。そんな光景が嬉しくて、でも、もう先輩達がいなくなるんだって寂しくなる。
「そういえばさ、優生」
すると、隣にいたイチが自分の口についたシュークリームを取りながら、俺に話しかけてきた。……話すか取るかどっちかにしろよ。
「もうすぐじゃん。心さんのアドをゲットできんの!」
おい、イチ。今の今までニヤける顔を必死に隠してたのに、んなこと言わなくていいから。
「なんだなんだ!?原田の恋に進展ありか!?」
すると、噂大好き先輩達がイチの声を聞いて飛んできた。うわー嫌だ。
「そうなんす!この後、アドレス聞くとかで浮かれてんすよ~」
「このやろ~キャプテンのくせに、浮ついた心持ちやがって~!部活に集中しろ~!」


