心さん、そろそろ俺にしませんか?




そして夜空鑑賞は終わり、部員達は心を清める機会をつくることが出来た様子、とキャプテンが語っていた。


それから2日後、恐怖の合宿が始まった。後輩達は怯えながら、俺達の後を追うように練習をしていた。


俺も1年前は同じように怯えていたっけ?先輩達の威圧感っていうか、中学と高校の違いを知らされたっていうか。


「次は他学年とペアを組んで!」


あ、言い忘れてたけど、この合宿からキャプテンと一緒に、号令をかけたり指示を出したり、キャプテンの仕事をしている。


大きな声を出すのは苦手。だけど、試合中は自然と出せてるし、普段でも自然に出せるようにしていきたい。


「優生に指示されんのって変な感じ~」


イチがニカッと笑いながら、俺の前を通る。


「イチ、ペアとの練習10分延長」


「やっ、やめてください~!」


俺とイチの関係もすっかり元通り。一応、部員全員の前で迷惑をかけたことを謝罪した。何かあったか?と笑う部員達でよかったけど。


でも、この関係が一番落ち着く。やっぱり、あんなに長引かせるのはダメだ。すぐに解決しないと、何を理由に避け合っていたか忘れるし。