「西川と吉野が心配してた。自分達の考えをお前に押しつけたんじゃねーかって」
え?……ていうか西川先輩まですか。
「行け。今2人も休憩中だし」
「は、はい。ありがとうございます!」
すぐさま武道館の外へ飛び出した。グラウンドを見渡して、チア部とサッカー部を発見した。……が、2人の姿はない。再度探そうとした時、
「原田遅い!」
背後から心さんの声がした。その隣には西川先輩もいる。
「ブチが呼ぶから来たけど、お前なかなか出て来ねーから部活戻るところだったぞ?」
「す、すいません」
「それで!どうなったのか?」
「その、次期キャプテンになり……」
「「やったなっ!」」
まだ言い終わらないうちに、西川先輩は俺の頭を撫でてくれ、心さんは自分のことのように喜びだした。
このツーショットを見るのは嫌なはずなのに、今は嬉しいしかない。
他人のことを、こんなにも祝福してくれる人ってどれくらいいるんだろうか?こんなに喜んでくれる人がいる俺って結構な幸せ者だ。
「原田、練習だ」
でも、そんな気持ちも佐原先輩の言葉で切り替わった。


