心さん、そろそろ俺にしませんか?




「それ、本気だな?」


「はい。俺にキャプテンをさせてください」


俺はキャプテンをする事に決めた。これが悩み抜いて出た答えだったんだ。


そりゃ不安もあるし自信もない。だけど、それでもしてみたいと思った。自分を変えてみたいと思えた。


心さんや西川先輩、それに佐原先輩や先輩達を見て、自分も変わって、周りにもいい影響を与えられる人になりたいと思った。


「副キャプテンは白橋、そしてプチサポーターとして1年のお世話係は森原だ」


「イチですか?」


「1年に原田を近づけるのは危ないと思うので、まずは俺が1年の面倒を見ます!だとよ。お前相当怖いのな?」


「……一言余計なんですよ、アイツ」


「それが信頼出来る奴だろ?よし、今から集合かけるから、お前の口からキャプテン就任を伝えろ。それから、ぼちぼちキャプテンの仕事を教わっとけ。な!」


おら、行くぞ!と俺の肩を押して、みんなの練習場所へ連れて行かれた。


「集合!ちょっくら話がある!」


ほらよ、と俺を前に出す監督。それからすぐに監督室へ帰った監督。え、早くない?