心さん、そろそろ俺にしませんか?




教室に入って思ったことは、個性的なクラスだなってこと。まぁ、1年間のんびり過ごせればいい。


「澤本は~おっ、いた」


イチの奴、前より積極的に見えるのは気のせいか?でも、その割には澤本の前に行くと大人しくなるけどな。


でも、イチのことが羨ましいって思う時がある。だって、イチは澤本と同じクラスで、いつでも姿が見れて、いつでも話しかけられる。


だけど、俺は心さんと違うクラス、そして心さんは1つ上。いつでも姿を見ることが出来ず、話しかけられない。


会いに行けばいいこと。でも、好き好き言った割には……会いに行く勇気がない。その分、部活の休憩時間はありがたい。


春休みも部活の休憩時間には、チア部の姿を探した。練習がかぶる日は当然浮き足。かぶらない日は楽しみがなくて、剣道に当たるしかなかった。


俺ってどれだけ心さんことが好きなんだろう。何度も思うけど、自分でも分かんねぇや。


「よーし、明日から気合い入れていくぞ!」


担任になったらしい、山田(先生)が声を張り上げたのを機に、クラス全体は一気に帰宅モードになった。