心さん、そろそろ俺にしませんか?




────春、4月。


「っしゃー!俺2組!」


掲示板に掲示されているクラス表に目を通して、俺の隣で歓喜をあげているイチ。どうやら、片想いの相手である澤本と、同じクラスになれたらしい。


「俺は?」


「知らねぇっ。自分で探せ~!」


そう言って、生徒の中をスキップして抜け出したイチ。あのやろ、自分のことばっかりで。俺は渋々、クラス表に目を通した。


「えーっと……あ、あった」


確認して振り返ると、


「さ~て、2組へ行きましょう♪」


いかにも待っていましたという顔をしたイチがいた。んだよ、一緒って分かってるなら言えよ。


「やっぱり神様はいる!うん、そう信じる!」


昨日の夜、どれだけ神様に祈ったんだよ。呆れながらも、イチの隣を歩く。すると、陸達と会った。


「よぉ、陸達!クラス何~?」


「俺1組。で、良平と仁が4組なんだぜ~」


「お前だけ仲間外れかよ!」


「うっせ~!遊びに行くからなぁ!」


泣き真似をして1組へ向かう陸。ちょっと可哀想かもな。そう思いながらも、2組の教室へと足を運んだ。