心さん、そろそろ俺にしませんか?




「おいおい、サハと原田全然笑ってねぇじゃん」


「気のせい」


「すみません」


拗ねる西川先輩に俺と佐原先輩は返事をする。笑えるわけがない、ライバル視してる人と苦手な人と撮るんだから。


「サンキューな、可愛いエプロンのお兄さん!」


そう言って、ドリンクを飲み干して席を立った心さん。他の先輩達も席を立ち始めた。


「そろそろブチんとこ行くか~」


「首伸ばして待ってそうだしね!」


ぞろぞろと教室を出ていく先輩達。心さんも教室を出る時に、俺はあることを思い出した。


「あの、心さんっ」


「?なんだ?」


「写真……もらってもいいですか?」


「写真?あぁ、今撮ったやつか!」


「違います。その……イチが撮った写真を……」


「イチ?」


誰だ、というように首を傾げる心さん。


「あ、いつも俺と一緒にいる奴が心さんの写真を撮ってて、それで……」


「別にいいぞ。あたしも撮らせてもらったしな?」


そして、ニカッと笑った心さん。