「そうだよね。だいたい誰も最初から長嶋さんじゃ納得してないんだよ」



「伊勢谷先輩の彼女が長嶋さんとか…うちらの夢も壊されたよね」








トイレに入ってきた女子たちはあたしに気付かず話し出す。



こ……これってあたしと陣の話だよね?


初めてリアルに聞く自分の悪口?にあたしは心臓をバクバクさせながら息を殺す。







「レナみたいな美女ならみんな納得できるのにな~」



「そうそう!むしろ超美男美女で憧れるよね!」







ガ―――ン…


テンションの上がる女子たちの声に、あたしはショックを受ける。


見た目が陣に釣り合わないことくらい自分が一番わかってるもん。


だけどそんな風に言われるとやっぱり悲しくなる。