それから家につくまでの帰り道


あたしはずっと気分ルンルンだった。





仲良しのおばちゃんやおじちゃんに騒がれて、ちょっと恥ずかしかったけどすごく嬉しかった。




こんな風に平和な幸せがずっとずーっと続きますように…。



あたしはひそかに一番星にお願いをしてみる。








「そういやお前さ」


「ん?」


「………」





あたしの家に着き、立ち止まると同時に陣はなぜか真剣な顔であたしを見る。




「あの転校生とはあんま仲良くすんな」



「え?」





あの転校生って……

レナちゃんだよね?





「なんで?」


「……別に」




別にって…

何もないならなんでそんなこと言うの?




もしかして陣、レナちゃんの気持ちに気付いたの?





「陣……レナちゃんと何かあった?」






だけど陣はそれ以上はなにも言わずに帰っていった。