や…やばい……

この人なんか怖い!!




とろんと熱っぽいゴリさんの視線にあたしは冷や汗を流す。





「は…離してください!悪いですけどあたしは女神でもないし陣が好きなので……あなたの気持ちには応えられません!」



「伊勢谷陣…か。あんなヤツ止めとけ」



「な…なんであなたにそんなこと」



「あんな顔が良いやつは信用できねぇ。女だって遊び放題に決まってる」




ゴリさんはあたしの手をいとおしそうに撫でる。





「俺は一途だし…お前以外の女は知らねぇ。お前のことを絶対に大切にする」






ぞわわ…、


鳥肌がたちあたしはゴリさんの手をはね除ける。



「し…失礼なことばっかり言わないで…!帰る!」


「まッ待ってくれ!俺はただ…」



バフッ!


あたしは枕をゴリさんの顔に投げ付けると部屋を飛び出した。