続★キケンだらけの課外授業~私の周りは不良がいっぱい!?~

そのままあたしをお姫様抱っこして寝室へ向かう陣。




寝室のドアの前までくると、あたしは思わず目を丸くする。




だってそこは、カラフルなハートの風船がたくさん飾られ、白いフワフワのファーが寝室のドアをぐるりと囲んでいたから。





「なっなにこれ?!」





まるでファンシーなおとぎの世界へつながる扉みたい!






はっ!!

ま、まさか、初体験のあたしの為のサプライズ?

あたしはドキドキして陣の顔を見る。





「あの…勘違いだったらごめんね?これってまさかあたしへのサプライズ??」


「まぁな。やったのは俺じゃねーけど」





陣は少し照れくさいのか、あたしの目は見ずに答える。




「お前のことだからこーいうのも憧れの夢のひとつなんじゃねぇかと思って」


「え?」


「映画とかカフェとか……」


「っ!」




陣、あたしの言ったこと覚えててくれたんだ……


そうだよ。

こういうのあたし大好き。



だけどサプライズなんて本来陣は絶対にするキャラじゃないのに……




陣が寝室のドアをあけると
部屋の中はさらにすごいことになっていた。





部屋の壁紙は一面淡いピンクに変えられ

ベッドの上には大量の可愛いぬいぐるみ、
バラの花びら、etc...


とにかく、なんかすごいことになっていた。